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全盲のアメフト選手の奇跡!膜芽細胞腫とは?全米号泣の実話

両目の見えないジェイク・オルソン選手が、全米大学のフットボールのリーグ戦に出場を果たし、オルソン選手の入れた1点が奇跡を起こしました。

その1点で勝利を得たからではなく、オルソン選手の頑張りや試合をしている全員のスポーツシップに溢れる気持ちが全米に涙をもたらしたのです。

 

いったいどのような試合だったのでしょうか?


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全盲のアメフト選手の奇跡!

オルソン選手はロサンゼルス出身。子供の時からオルソン選手はトロージャンスのファンでした。

しかし12歳のときにきわめて稀な癌である網膜芽細胞腫にかかり両眼の摘出手術が必要になってしまうのです。

手術をすればもう目は見えない。その前に1度だけトロージャンスの試合を目の前で見てみたい。そんな少年の願いがトロージャンスの監督の耳に届き、オルソン選手は手術の前にトロージャンスの試合を目に焼き付け手術に挑みました。

手術は無事に成功。しかしオルソン選手は手術前にみた試合が忘れられず、叶わない夢かもしれないけれど、選手として同じグランドに立ちたいと思ったのです。

オルソン選手はその思いを胸に高校はアメフト部に所属し努力を重ねます。そしてとうとうUSC(南カリフォルニア大学)のアメリカンフットボールチームのトロージャンズ(チームの愛称)に入部したのです。

ポジションはロングスナッパー。191cmの身長と体格を活かし、さらに体重も18キロ増やしオルソン選手は毎日練習に励みました。そして2年が過ぎたころ・・・。

 

誰もが過激なアメフトの試合にはオルソン選手には危険で、でられないのでは?オルソン選手自身も試合にでることなどは夢のように思っていたある日。

オルソン選手はトロージャンズのヘッドコーチであるクレイ・ヘルトン氏から、「スコアの様子を見て、出場するかもしれない」ことを告げられたのです。

そしてUSCがタッチダウンを奪い48―31と点差を広げた直後の残り試合時間3分になったとき、オルソン選手は肩を叩かれました。

 

「いくぞ!」2年生のオルソン選手は、仲間の肩に手を置いて、引かれるようにフィールド内へ。

そしてオルソン選手は導かれ、キックの位置に立ちました。

この瞬間、フィールド内は敵も味方もなくなりました。同じスポーツを愛する仲間として、フィールドも、そしてスタンドも一体となったのです。

 

皆が静まるなか、オルソン選手は毎日の練習の成果、筋肉の使い方などに集中し、目が見えない中で見事な距離、方向とも抜群の味方へのパスをだしました。

結果はUSCがウェスタンミシガン大学に49-31で勝利。最後の1点はオルソン選手の見事なキックがアシストし入ったものでした。

 

オルソン選手が試合にでたことが、全米が涙をしたのではありません。


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オルソン選手が盲目だということ、子供の頃からトロージャンスのファンだったこと、そしてフィールドに立つために血の滲むような努力をしてきたこと。

 

このことを知っている選手は、相手側の選手も同じでした。そしてオルソン選手がフィールドに立てた奇跡を大切にするかのように、敵のディフェンスキャプテンも、フィールドにいた自軍の選手に対し「いいか、彼に触れるんじゃないぞ! 俺たちはいま、フットボールよりもはるかに大切なことをやろうとしているんだ…」と叫んだのです。

またオルソン選手のプレー直前、相手の監督が選手にこう言いました。

「これからやろうとしていることは試合より大事なことだ」

 

本来なら守備陣はキックを阻もうと攻撃側に体当たりするのですが、オルソン選手がキックをするときは接触はなしにしよう。

オルソン選手のけがのリスクを考えた両監督が取り決めを交わし、リーグや全米大学体育協会などに事前に報告し、この奇跡の1プレーを実現させたのです。

 

オルソン選手が試合を勝利に導いた事実、しかしその裏には、監督同士のスポーツマンシップ溢れる「事前交渉」があり、選手同士の暖かい気持ちが詰まっていたのです。

 

盲目になってしまってからも、夢を諦めずに努力したオルソン選手の夢を、選手や監督が一丸となり叶えたのです。

 

試合後、オルソン選手はこう語りました。

「フィールドに立ちたかった。だから一生忘れない瞬間になった。信じられないよ、自分自身が諦めなければ、つらいことから立ち直れるということを示す必要があった。それは試合に出場した以上に大事なことだった」と。

オルソン選手はもう一つの目標があるそうです。それは米プロゴルフ選手になってツアー参戦すること。ベストスコアは78。盲目になったからと悲観するのではなく、自身の気持ちと努力で不可能を可能にする戦いはまだまだ続きそうです。

膜芽細胞腫とは?

膜芽細胞腫は眼球内に発生する悪性腫瘍で15,000人に1人の割合で発病します。大部分は2〜3歳ころまでに見られる小児がん。

早期に眼球摘出を行わなければ、視神経や脈絡膜血管を介して脳、肝臓、肺など全身に転移して死亡してしまう病気です。

野良のまとめ

オルソン選手の夢は本当に凄いですね。目が見えなくなってしまったらなかなか立ちなれず、色々なことをしようなどとは思えない人が多いなか、もう一度あの試合のような選手となって、フィールドに立ちたい。

その思いが叶ったのは、オルソン選手のいつも前向きで頑張る姿をみていた人が、心を動かされたからだと思います。

奇跡は起こる。しかしそこには本人の強い思いと努力のたまものがあるからこそだと、切に感じました。


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